効率より効果を求めよ

ドミノの最初を見つけよ
「ドミノの最初を見つけよ」
これは、連続起業家(シリアルアントレプレナー)のティム・フェリスさんの言葉です。
ドミノの最初とはどういうことか?
ドミノゲームは1つ目のコマを倒すと、それが連鎖的に倒れていく。それと同じような、仕事や作業のこと。と、ティム氏は語っています。
一つ目を倒すと、そこから人やモノやコトが、大きく大きく広がっていく。
そういう「キッカケ」のようなものです。

とかく世間では比較的「効率」を求めがちです。しかし、本当に大切なのは「効果」なのです。
効果のない無駄な行動は、なにも生み出さない。
大切なのは「効果的」な、超重要課題(Super important issue / スーパー・インポータント・イシュー)を見つけることなのです。
たとえものすごく効率的に動いたとしても、そこに発生する「効果」が少なければ、あまり意味がないのです。
大げさに言えば、効率は悪くとも、永遠に続くドミノの「最初」を見つけられたら。
そこには大きな「効果」があります。
それこそが、本当に効率的な事だと思うのです。
意味のない領域でいかに動いても、そこに残るものは何もないのです。
本当に大切なのは「効率的」なことよりも、「効果的」なこと。
効率 < 効果
この方程式が重要です。
わたしはよく坐禅を組みます。
はたから見れば、ただ座り、何も考えず、寝ているようにさえ見えるでしょう。
一見、非効率のように見えます。
半面、がむしゃらにも動きます。
この人は、中途半端に色んなことに手を付けて、いったい何がやりたいんだろう?
そう思われるかもしれません。
しかしある日突然、何かが光って見えるのです。
タン、タン、タン、タン、タンというように、ダンジョンの中の何かが動いて、組み合わさって、秘密の鍵が開くような、扉がひらくような、「カチッ」とした音がするのです。一つに繋がるのです。
静と動の暗闇の中から「小さな光の点」のようなものが見えてきます。
ここへ進めばいいんだ。そう思わせるものです。
それが、ドミノの最初なのです。
大量に行動することは、もちろん大切ですが「なんのために行動しているのか」という本質を考えるクセがない限り、ドミノの最初をみつけることは、なかなか難しいのではないでしょうか。
大量に行動をして、大量に失敗していくのは当たり前ですが、失敗の中にも「勝ち」を仕込まなければいけない。
転んでもタダでは起きるな。
それに尽きると思います。
勉強したことがムダになっても、そこから継続が学べた。
お金をかけた旅行がたとえ雨でも、そこから経験が生まれた。
出張先で道に迷ったけど、そこから会話やコミュニケーションが生まれた。
そして本質や成功は、こういった「ムダ」とも思える時間のなかにこそ、隠れているものなのです。
失敗はしなさい。
そして、それを笑いに変えなさい。
これは落語家として活躍された、五代目・立川談志(松岡克由、1936-2011)さんの言葉です。
ドミノ倒しだって、はじめから綺麗には行きません。
なんどもなんども、立てては崩れ、立てては崩れ、時には「なんでこんなことやっているんだろう?」「意味あるのかな?」そんな風にも思います。
まわりの人からバカにもされます。「そんなこと、もう辞めたら?」「成功なんてするわけないじゃん」「あなたはダメな人です」って。
しかし、思い描いた世界がそこに現れたとき、すべてが笑いに変わるのです。
ドミノのピースが動き、そこに壮大な絵画が映し出されたとき、
自分の頭の中にだけ見えていた世界が、現実の世界に表れたとき、人に感動を与えるのです。
↑こちらはイメージです。リスペクト引用
チャレンジャーは、この一瞬にかけているのです。
大切な時間も、お金も、命も。
すれ違っただけの、どうでもいい人達(モブ)が見ていた、過程の一瞬ではないのです。
その人達が評価した、自分ではないのです。
自分だけが信じていた、奇跡の一瞬なのです。
その儚い一瞬のために、何年もの時間を費やすかも知れません。
ドミノを並べ続けた指も、身体も、ボロボロになっているかも知れません。
緊張しすぎて張り詰めた精神は、限界になっているかも知れません。
もしかしたら今世では、叶えられないかも知れません。
でもそれが、人生という華をさかせることなのです。
最後の「死」という一瞬のために。
死は時に忌み嫌われるものですが、「死」は「生」の一部です。
避けて通る事はできません。
はじめから、含まれているものなのです。
そして努力してきたものは、未来へ引き継がれます。
想いは継承されます。
それは、友人かも知れない、会社かも知れない、自分の子供や家族かも知れない、来世の魂かも知れない。
「良いものは残る」
人間は有機物として限りある肉体を持ちますが、その魂から生み出された想いは、物質の限界を超えた存在(=情報)として、永遠に残り続けるのです。
そのためには、どれだけ大変でも、バカにされようとも、
「ドミノの最初を見つける」
この事には、大きな意味があるのではないでしょうか。
弊社は、世界のソニー様がつくりだした経営ボードゲーム「マネジメントゲームMG・子ども版」を共同開発しております。
ボードゲームはアナログで、効率は悪いかも知れません。
でもそこには、50年という歴史が紡いだ「効果」があるのです。
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ちなみにわたしは、ドミノピザさんの、リアルストロベリーホイップシェイクが大好きです。
デブノモト~(ドラえもん風)
それでは、また!




